17歳以下の小児患者に第2世代抗精神病薬(Second Generation
Antipsychotics:SGAs)を使用すると、2型糖尿病の発症リスクを増やす可能性があることが示された。さらに気分安定薬を併用すると、発症リスクがより高まる可能性があることが分かった。米国University
of South CarolinaのAvnish
Tripathi氏が、6月8日からフィラデルフィアで開催されている第72回米国糖尿病学会(ADA2012)で報告した。
SGAs使用と2型糖尿病発症の関連をIPTW(Inverse Probability of Treatment
Weighted)推定を用いる周辺構造モデル(Marginal Structure
Model)で評価すると、ジプラシドン(調整相対リスク[aRR]:3.48、95%CI:1.37-8.83)とリスペリドン(aRR:1.64、95%CI:1.02-2.64)が、相対的にリスクを高める因子として示された。また、男性より女性(aRR:1.84、95%CI:1.30-2.61)、白人よりも黒人(aRR:1.56、95%CI:1.08-2.26)、以前からの過体重/肥満(aRR:4.98、95%CI:3.30-7.41)、気分安定薬の使用(aRR:1.62、95%CI:1.07-2.45)がリスクを高めることが分かった。