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2012年7月1日

幹細胞培養液で骨再生 名大院グループ


 再生医療で主流となっている幹細胞移植でなく、人間の骨髄から採取した幹細胞の培養液を使ってラットの頭蓋骨を再生することに、名古屋大大学院医学系研究科の上田実教授や片桐渉助教らの研究チームが成功した。30日、米国際再生医療学会誌「ティッシュ・エンジニアリング」に発表した。

 上田教授は「法律の制約があるリスクの高い幹細胞を移植しなくても、培養液に同等の再生能力があることが分かった」と、意義を語る。

 チームは、幹細胞から分泌され、培養液に含まれるタンパク質「サイトカイン」に注目。サイトカインは、細胞の増殖などを調節する働きを持つ。

 実験では、ラットの頭蓋骨の左右に直径5ミリの穴を作成。人間の骨髄の幹細胞を移植したところ、4週間で40%、8週間で50%の新しい骨が再生した。

 一方、幹細胞の培養液を染み込ませた寒天を詰めた場合、4週間で50%、8週間で65%の新しい骨が再生され、細胞移植よりも効率よく骨を再生した。

 ラットの頭蓋骨の穴に培養液を染み込ませた寒天を詰め尻に幹細胞を移植すると、頭蓋骨の穴に向かって幹細胞が多く集まっていることが判明。培養液に含まれるサイトカインが体内の幹細胞を誘導し、骨の再生に関わっていることを示した。

 再生医療では、臓器や組織に成長するもととなる胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)の研究が進められている。しかし、幹細胞の移植には安全性や倫理面の問題、法規制など実用化には課題が多い。

 上田教授によると、サイトカインを用いた再生技術は、細胞移植でないため拒絶反応が無く、細胞のがん化などの危険性も避けられる。

 名古屋大病院は、関連病院の藤枝平成記念病院(静岡県藤枝市)とともに、昨年1月からサイトカインと人工骨を利用した歯茎の骨再生の臨床研究を開始、38件で成功している。歯の土台を再生させることで、人工歯根を埋め込むインプラント施術のトラブルが回避できるという。

 上田教授は「幹細胞移植に比べ時間と費用、リスクも下げ、実用化へ格段に近づけることができた。さまざまな臓器の再生にも応用したい」と話している。




2012年7月1日 中日新聞

 



 

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