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2013年7月18日

風疹の封じ込め、成人接種 国が計画的に



 昨年から成人男性を中心に風疹の流行が続いている。風疹は、妊婦が感染すると、胎児に難聴や白内障などの障害を招く「先天性風疹症候群」(CRS)の恐れがある。抵抗力を持たない成人に対するワクチン接種などの対策が急がれる。
  国立感染症研究所(東京)のまとめによると、7月1日〜7日の風疹患者数は新たに363人増え、今年1月からの患者数は1万2469人に達した。新たな患者は減少傾向にあるが、累積では既に昨年1年間の5倍を超えている。
  風疹は通常、重い後遺症や合併症はまれな病気だ。だが、妊娠初期に感染すると、生まれてくる子どもに後遺症を残すCRSが懸念される。

 流行の火種は2年前にさかのぼる。それ以前は、国内での風疹患者は年々減り続け、2010年には87人しかいなかった。だが、11年に東南アジアの流行地域などで感染し、帰国後に発症して集団感染した例などが相次ぎ、患者は378人と増加した。翌年以降も勢いは止まらず、12年の感染者は2392人。そして今年の大流行につながった。
  背景には、風疹の予防接種が、他の感染症とは違い、CRSを防ぐ観点から、長年、女子のみを対象にしてきたことがある。
  風疹の定期接種は1977年、女子中学生を対象に始まり、その後変更を経て、2006年6月から、麻疹(はしか)と風疹の混合ワクチンの接種が1歳児と小学校入学前1年間(5〜6歳)の男女を対象に行われるようになった。
 このため34歳以上の男性には、そもそも定期接種の機会がなかった。20〜30歳代の男女も接種率が低く、抵抗力を持たない人が多い。今年の流行は、こうした層を中心に広がっている。
  厚生労働省は今春、成人男性への任意接種を呼びかけるポスターを作成し、自治体や医療機関などに配布した。接種者は想定を大幅に超え、6月の1か月間で延べ約36万人が接種し、例年の年間接種数(約30万人)を既に上回った。
  ワクチンメーカー側は、増産や前倒しの出荷などの対応に追われているが、今後の接種希望者の動向次第では、秋以降の不足が懸念されている。同省は6月、これまでの方針を転換し、妊婦の周辺や妊娠希望者らが優先して受けられるよう、接種対象者を事実上制限する対応を全国の自治体などに求める通知を出した。  これに対し予防接種に詳しい薗部友良・元日赤医療センター小児科部長は「風疹への抵抗力を持たない人を放置することにつながる。必要に応じ緊急輸入してでも十分な量のワクチンを確保すべきだ」と訴える。
  国立国際医療研究センター(東京)のトラベルクリニックは6月末から、成人男性を対象に、3種混合(麻疹・おたふく風邪・風疹)の輸入ワクチンを導入した。同クリニックの金川修造医師は「子どもの定期接種用のワクチンを確保するためにも、現時点ではやむを得ない」と語るが、国内未承認のため、副作用による後遺症などがあった場合、国などの被害救済制度の対象にはならない。
  希望者が接種する機会を奪われないよう、ワクチンが不足した場合は、国が速やかに安全性の確保をした上で、薬事承認を受けた輸入ワクチンが使えるような態勢整備を考慮すべきだ。
  今年、希望者にワクチンが行き渡ったとしても、抵抗力を持たない成人は残る。07年に成人男性を中心に大規模な風疹の流行があった南米のブラジル、チリでは国が緊急の接種事業を進めた。予防接種の浸透で、北米、南米では10年以降、風疹の封じ込めに成功している。日本でも来年以降の再流行を防ぐため、抵抗力を持たない人への接種を計画的に進める必要がある。

2013年7月18日 読売新聞

 



 

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