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2014年02月07日

開発進む“植え込み型インスリン”デバイス、血糖管理は実現するか


 植え込み可能なインスリン送達デバイスが、いずれ1型糖尿病患者を日々のインスリン注射から解放する日が来るかもしれない――。

 英国で同デバイスの開発プロジェクト筆頭研究者を務めるデモントフォート大学(ランチェスター)薬学部教授のJoan Taylor氏は、早ければ2年以内にもヒトでの臨床試験が行えるようにしたいとしている。

  “自己制御型インスリン送達デバイス”と呼ばれるこの装置は、腹部植え込み型で、外装はプラスチックあるいはメタル製を予定している。電力や作動部位は持たずバッテリーも必要ない。生物素材を用いないため拒絶反応の懸念もない。

  デバイスは、インスリンと保護ゲル層を含んだ詰め替え可能なインスリン容器を収納する。インスリンとゲルは平均2週間で交換する必要がある。
  Taylor氏によると、このゲル層が血糖値に反応する錠と鍵の役割を担う。「ゲル層に血糖が入り込むとゲルの結合が阻害され、軟化してインスリンの送達速度が速まる。血糖値が低下するとゲルは再び放置され、ゲートウェイを閉じるべく硬化を始める」と同氏。これはインスリン注射よりも自然の状態に近いという。

  インスリンは身体が食物中の糖質を代謝するのに必要なホルモンで、不足すると血糖は血流中にとどまったままになり、腎臓や心臓、眼に重篤な合併症を引き起こす。一方で血糖が下がり過ぎるのもまた死を招く危険な状態だ。

  同デバイスでは、ゲルが再硬化しなければインスリン放出量が過剰になるため、インスリンの湧出がないか確認しているところだという。必要があれば、インスリンの送達を遮断する機器設計にすることも可能だ。「インスリンが漏出してはならないし、衝撃に弱くてもいけない。インスリンは敬意を要する非常に強力な薬剤だ」と同氏。

  JDRF(旧・若年糖尿病研究基金)治療上席部長のSanjoy Dutta氏は、同研究に興味を示しながらも、課題の多さと、他に同様の研究があることを指摘。「理想的なデバイスは、血糖に反応して正しい量のインスリンを送達し、炭水化物摂取量を計算したり、運動量やストレスによる血糖への影響を心配したりする必要がないものだ。ほぼ膵臓のように機能するものがよいが、開発には時間がかかるだろう」と述べている。

  しかし、10年前は遠い夢だと思われていた人工膵臓システムも、その初期型がすでに米国食品医薬品局(FDA)で承認され、いくつかの臨床試験が行われている。目標は糖尿病患者が血糖を管理しなくてもよい閉ループシステムの実現だ。

  「血糖反応型インスリンデバイスが実現すれば、いずれ閉ループシステムを押しのけるだろう」とDutta 氏。どちらのデバイスも承認までさまざまな規制を乗り越える必要があるが、同氏は薬剤とデバイスを融合させた製品はすでに存在し、不可能ではないとしている。


2014年2月7日 HealthDayNews

 



 

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