グリーンシルク蚕(蚕粉末)について

 糖分の摂取が気になる方に最適の素材として知名度が上がってきた蚕の粉末ですが、その源流は韓国にあります。

 健康志向の高まりと共に蚕粉末に対する関心は上昇の一途をたどっています。
 蚕粉末の知名度が上がるにつれて、低品質な蚕粉末の流入が懸念されるようになってきました。ただ単に蚕を乾燥させて粉状に加工したものを中国などから輸入して、それを「高級蚕粉末」と銘打って国内で販売するケースも見られます。

 当社では、本当に健康に貢献できるベスト品質の蚕粉末の普及に力を入れ、このたび「グリーンシルク」という名称を以て、韓国と日本で蚕粉末市場の健全な発展を図っていくこととなりました。
 蚕粉末「グリーンシルク」は、蚕粉末食品の機能性を最大限に引き出すための加工方法を駆使してつくられている上、食の安全性と品質安定を第一に考えています。

 グリーンシルクの特徴について説明します。

1・グリーンシルクの生産地はどこ?

 グリーンシルク蚕のふるさとは韓国の南原市(ナムウォン市)です。
 南原市は韓国の南部に位置する風光明媚な山間都市です(ソウルから南へ約240km)。
 東は慶尚南道に、南は全羅南道に接し、小白山脈の西側の高原地帯に開けた盆地の町で、蓼川(ヨチョン)に沿って広がり、市街のすぐ北には蛟竜山(キョリョンサン)がそびえています。また名山として登山客に人気の智異山(チリサン)への玄関口でもあります。
 古くから要害の地として城郭や都市が置かれてきたほか、韓国人なら誰でも知っている古典恋愛小説「春香伝(しゅんこうでん)」の舞台としても知られています。
 南原市の年平均気温は新潟市並みの12.7度で、山岳地帯の盆地にあるため季節ごとの気温差は大きく、1月の平均気温は0.4度に下がり、7月の平均気温は25.9度になります。また降水量は1,475.5mm(2000年)で、東京都とほぼ同じです。

 

2・グリーンシルクの徹底した安全性管理

 養蚕をするには飼料となる桑の木が必要です。
 蚕に与える桑の葉は新鮮であることはもちろんですが、農薬が少しでもかかっていては使い物になりません。蚕は農薬や殺虫剤に対して非常にデリケートで、少量でも含まれている葉を食べるとその日の内に死んでしまいます。

 ですから蚕粉末に関しては残留農薬の心配はないのですが、グリーンシルクの製造過程では念には念を入れて、厚労省認定の検査機関にて475種類の残留農薬検査を実施しています。もちろん検査結果は「全ての農薬不検出」となっています。
 

3・グリーンシルクの原料は新鮮な蚕

 グリーンシルクは特別な加工を施した上質な蚕粉末です。
 特に素材の新鮮さはグリーンシルク蚕の命です。
 グリーンシルクの原料となる蚕は、直近に集荷された新鮮なものだけを使っています。
 南原市の養蚕組合には古い蚕の在庫もありますが、それらがグリーンシルクの原料になることはありません。古い蚕は廉価版の蚕粉末として、主に韓国内で流通していますが、その一部は日本にも入ってきています。
 グリーンシルクはとことん素材の新鮮さにこだわり、新蚕だけを原料にしています。
 グリーンシルクという商標は、新鮮な蚕だけを使った蚕粉末に贈られる称号でもあるのです。 →蚕の生産者である「南原養蚕農業組合」の証明書
 

4・韓国政府所有の特許製法

  韓国政府は1992年に、古医書に収録されている蚕の効能に基づいて、蚕関連産物の機能性と効果に関する科学的検証をスタートさせました。いわば民間療法の分野に科学のメスを入れたのです。
  韓国政府の農業振興庁研究所とキョンフィ大学の共同研究によって、蚕粉末の成分分析、有効成分の探索、実験と臨床試験などを通して、副作用のない優れた血糖降下効果が見いだされ、蚕粉末を利用した血糖降下剤の開発が始まりました。

  そして1995年3月、ついにその優れた効果と安全性、服用量などが韓国内で正式に発表されました。

  蚕粉末でつくった血糖降下剤は今まで使われてきたインスリンや経口薬と違って、服用方法がいたって簡単で副作用がない上、空腹時に低血糖を起こさないというのが主な特徴です。
  韓国政府では1995年1月に韓国内で、7月には日本で、8月には中国で特許の出願をしました。日本では「蚕粉末を有効成分として含む血糖降下剤およびその製造方法」という名称で1998年3月に正式に特許登録されました。(登録番号:2757937号)
 グリーンシルクは全てこの特許製法でつくられています。
 

5・蚕粉末の有用成分を損なわない「オートクレーブ滅菌」

 蚕粉末に通常の高熱滅菌を施すと、色が黒ずんだり、有用成分が不活化(効果をなくす)したりして品質の低下を招きます。
 グリーンシルクは、高圧釜の中で短時間の熱滅菌を施すことによって、蚕粉末の有効成分を損なうことなく安全に加工しています。これをオートクレーブ殺菌と呼びます。

 昨今、香辛料やマカなどの輸入粉末食品では「放射線滅菌」の問題が浮上しています。
 日本では食品に対する放射線照射は禁止されていますが、安価にできる滅菌方法なので、海外では広く一般的におこなわれているのが実情です。特に低質で安価な粉末食品にはこの放射線滅菌が利用されるケースが多いようです。
 当社の調べでも、放射線滅菌が施された蚕粉末の一部が日本国内に流入していることが判明しています。

 グリーンシルクは日本食品分析センターの検査によって、放射線の不使用が証明されています。当社のグリーンシルク蚕は手間暇を掛けたオートクレーブ滅菌によって安全に、そして品質を損なうことなく食品に適した加工が施されています。
 *このオートクレーブによる滅菌法は、ボンビックス薬品によって韓国内で特許出願中です。

6・きめ細かい粉末が吸収性を上げる

 グリーンシルクは、二段階粉砕仕上げによってきめ細かい粉末に加工されています。
 養蚕農家から集められた蚕は、まず韓国内の食品加工工場で粉末処理されます。
 その後オートクレーブ滅菌を経て日本に輸入され、国内でさらに微粉末処理を施します。

 この二段階粉砕による微粉末処理によって、消化吸収されやすい蚕粉末・グリーンシルクが誕生するのです。

 

7・徹底した安全管理の気流式滅菌

グリーンシルクは、流通過程での雑菌混入の可能性まで想定して、再度滅菌をおこないます。
最終滅菌は打錠直前に日本国内でおこないます。
最終滅菌工程は、品質を損なわないよう最新の「気流式殺菌方法」にておこないます。
グリーンシルクは安心と安全をお約束する信頼の蚕粉末です!

 

グリーンシルク蚕

「高級蚕<南原産ヌエ>を原料に、収穫されたばかりの新蚕だけを使ってタブレットにしました。
ボンビックス薬品独自のダブル滅菌と二段階粉砕仕上げのグリーンシルクは蚕粉末の決定版です。」

*「グリーンシルク蚕」はボンビックス薬品の登録商標です。