糖尿病とは・・・

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)のレベルが慢性的に高くなる病気です。インスリンというホルモンが不足したり、体がインスリンをうまく使えなくなったりすることで、血糖が適切にコントロールできなくなることが原因です。

主に次の2つのタイプがあります:

  1. 1型糖尿病:体がインスリンをほとんど、またはまったく作れなくなる病気で、通常は若年期に発症します。
  2. 2型糖尿病:体がインスリンに対して抵抗を示し、血糖をうまく調整できなくなる病気で、生活習慣が大きく影響し、中高年で発症することが多いです。

糖尿病は放置すると心臓病、腎臓病、神経障害、視力障害などの合併症を引き起こすため、血糖値の管理が非常に重要です。

糖尿病の治療は、主に以下の方法を組み合わせて血糖値を適切に管理し、合併症を予防することを目指します。

1. 食事療法

  • バランスの取れた食事を心がけ、炭水化物、タンパク質、脂質の摂取量を調整することで血糖値の変動を抑えます。
  • 食事のタイミングや量も重要で、血糖値が急激に上がらないようにする工夫が求められます。

2. 運動療法

  • 適度な運動を行うことで、体がインスリンを効率よく使えるようになり、血糖値が下がりやすくなります。
  • 有酸素運動(ウォーキング、サイクリングなど)や筋力トレーニングが推奨されています。

3. 薬物療法

  • 2型糖尿病の場合、飲み薬(経口血糖降下薬)が使用されます。インスリンの分泌を促したり、インスリン抵抗性を改善したりする薬が含まれます。
  • 1型糖尿病の場合や、2型糖尿病でインスリンが十分に分泌されなくなった場合には、インスリン注射が必要です。

4. 血糖値の自己管理

  • 定期的な血糖値測定や、必要に応じて医療機関での検査を行い、自身の状態を把握しながら治療を進めます。
  • 血糖値や体重、食事の記録をつけることで、治療の効果を確認しやすくなります。

5. 生活習慣の改善

  • ストレス管理や十分な睡眠も、血糖値の安定に影響します。生活リズムを整え、喫煙や過度の飲酒を控えることも大切です。