コーヒーを飲むと糖尿病リスクが低下

コーヒーを1日に1杯多く飲むだけで、2型糖尿病のリスクが低下するという調査結果が報告されている。 コーヒーを飲む習慣があると、とくに1日に座ったまま過ごす時間の長い人は、心血管疾患が少なく、死亡リスクを抑えるのにつながるという別の研究も発表された。 コーヒーに含まれる成分として、まっさきに思い浮かぶのはカフェインだ。コーヒーの安全な飲み方について、専門家が指摘している。

コーヒーを飲んでいる人は糖尿病リスクが低い

 コーヒーを1日に1杯多く飲むだけで、2型糖尿病のリスクが低下するという調査結果を、オランダのロッテルダム大学医療センターなどが発表した。 これまでも、コーヒーを飲む習慣が、糖尿病リスク低下と関連していることを示した研究が発表されており、今回の研究はそれを裏付けるものだ。研究成果は、「Clinical Nutrition」に掲載された。 研究グループは、「英国バイオバンク」に参加した14万5,368人と、「ロッテルダム研究」に参加した7,111人のそれぞれのデータを解析した。 その結果、コーヒーを飲む量を1日に1杯増やすことは、2型糖尿病の発症リスクが4~6%低下することと関連しているが示された。 さらに、コーヒーを飲んでいる人は、インスリン抵抗性が低下し、CRPが低下(炎症の低下)、レプチンが低下、アディポネクチン濃度が上昇している傾向がみられた。 コーヒーにはカフェインが含まれる。欧州食品安全機関(EFSA)は、コーヒーを1日に3~5杯飲む習慣は、ほとんどの成人にとって安全としている。3~5杯のコーヒーに、カフェインはおよそ400mg含まれる。