蚕の豆知識
「蚕は“初夏の生き物”だった?」
実は蚕(かいこ)が活発に育つのは、まさに今の季節・5月から6月にかけて。
気温が安定し、桑の葉が豊富になるこの時期は、蚕がどんどん大きく育つ“成長の季節”なんです。
古来、日本ではこの初夏の養蚕シーズンを地域の行事や生活の節目として大切にしてきました。
蚕は絹をもたらすだけでなく、“自然と共に生きる知恵”の象徴でもあったのです。
そして今、その蚕の持つ栄養価が、現代人の健康づくりにも役立つとして注目されています。
「蚕は“眠る”って知ってましたか?」
蚕は成長の過程で4回「脱皮」をしますが、その前には**「眠(みん)」と呼ばれる休眠期間**があります。
この“眠り”の間、蚕は動かず静かにエネルギーを蓄えています。
まるで成長のために一度立ち止まる、自然の中のリズムそのもの。
私たち人間も、心と体を整えるために「立ち止まる時間」が大切なのかもしれませんね。