塩分のとりすぎは糖尿病リスクも高める 減塩すれば高血圧も改善 減塩食品は身近で買える

 塩分のとりすぎは高血圧に大きく影響し、糖尿病とも深く関連していることが、明らかになった。
 食塩のとりすぎは、2型糖尿病のリスクも最大で39%上昇させることが、40万人以上の成人を対象とした大規模な研究で示された。
 日本人はとくに食塩摂取量が多く、減塩は優先して取り組むべき課題になっている。
 そこで減塩の新しい考え方として、「かるしお」が提唱されている。減塩を啓発するために「かるしお認定制度」も推進。
 食塩を代替塩に置き換えると、高血圧リスクは40%低下するという調査結果も発表された。

食塩をとりすぎると糖尿病リスクも上昇
 食塩のとりすぎは、2型糖尿病のリスクも最大で39%上昇させることが、米チューレーン大学が40万人以上の成人を対象とした大規模な研究で明らかになっている。
 2型糖尿病の発症リスクは、食塩を加える頻度が「たまに」という人で13%、「しょっちゅう」という人で20%、「毎回」という人で39%、それぞれ高かった。
 「塩分を制限し、高血圧を改善することで、心臓病や脳卒中、腎臓病などのリスクを軽減できることはよく知られていますが、減塩は2型糖尿病の予防・改善にも役立つことが示されました」と、同大学予防医学部のノリーナ アレン教授は述べている。
 研究グループは、英国で実施されているコホート研究である英国バイオバンクに参加した成人40万人以上を対象に、食事の塩分摂取量と2型糖尿病の発症の関連について、11.8年(中央値)追跡して調査した。

抜粋/糖尿病ネットワーク2024年4月15日