牛乳やヨーグルトが脂肪酸のバランスを改善 

牛乳・ヨーグルト・チーズなどの乳製品を食べている人は、健康に良い脂肪酸のバランスが良い傾向があることが、宮城県や岩手県の約4,000人を対象とした調査で明らかになった。 逆に、菓子類やジャンクフードを食べてすぎている人は、体の脂肪酸のバランスが悪くなり、心血管疾患などのリスクが高まるおそれがあるという。 食塩のとりすぎは高血圧の原因になるが、カリウムが含まれる野菜を食べると、カリウムが余計な塩分を外に出し、血圧が低下しやすくなることも分かっている。

ナトリウムとカリウムのバランスが良いと血圧は低下

東北メディカル・メガバンクのこれまでの研究では、尿中のナトリウムとカリウムのバランスが改善すると、血圧が低下することも明らかになっている。 食塩のとりすぎは高血圧の原因になるが、カリウムが含まれる野菜などを食べると、カリウムが余計な塩分(ナトリウム)を外に出し、血圧が低下しやすくなる。 日本高血圧学会は、高血圧を予防・改善するために、▼塩分の摂取を減らすこと(ナトリウムの減少)と、▼野菜などを十分に食べること(カリウムの増加)を勧奨している。 そこで考案されたのが、塩分(ナトリウム)と野菜(カリウム)摂取のバランスをあらわす指標である「尿ナトリウム・カリウム比(ナトカリ比)」だ。 この値が低いほど塩分摂取量が少なく、カリウムを多くとっていることが示される。逆に値が高いと、食事中の塩分が多い、あるいはカリウム(野菜など)が不足していることが分かる。尿1~2滴でナトカリ比が簡単に分かる「尿ナトカリ計」も開発されている。

引用/糖尿病ネットワークニュース2024年4月9日