糖尿病治療の課題とは!?
- 生活習慣の改善が継続しにくい
糖尿病治療は 食事・運動・睡眠 の改善が土台ですが、
・忙しい生活
・ストレス
・外食の多さ
などにより継続が難しく、治療効果が安定しにくくなります。 - 服薬アドヒアランス(飲み忘れ/中断)の問題
薬は「続けてこそ効く」ものですが、
・副作用への不安
・自覚症状の乏しさ
・複数薬の飲み分け
などで中断する人が多く、治療が長続きしません。 - 自覚症状が乏しいため、危機感を持ちにくい
特に2型糖尿病では初期に 痛みも不快感もない ため、「まだ大丈夫」と受診が遅れたり、通院が途絶えて合併症のリスクが高まります。 - 血糖コントロールの“個人差”が大きい
同じ治療をしても、
・体質
・腸内環境
・食後の血糖反応(PGR:個別の血糖応答)
により結果が大きく変わります。
画一的な治療だと十分に効果が出ないことがあります。 - 合併症が進むまで気づきにくい
糖尿病の怖さは「静かに進む合併症」。
網膜症、腎症、神経障害などは進行してから発見されやすく、早期に治療介入しづらいという課題があります。 - 医療機関のサポート時間が限られる
医師の診察は短時間になりがちで、食習慣・生活改善の「具体的な指導」まで手が回らないことも。
患者の行動変容が十分に支えられないケースがあります。 - 社会的・経済的負担
・薬代
・通院
・合併症治療
など長期にわたる費用負担が大きく、特に働き盛りの中高年は治療継続が難しくなることがあります。
◆まとめ:糖尿病治療は“行動変容”と“継続支援”がカギ
糖尿病治療の課題は、患者が続けられる環境づくりと、医療側の継続的なサポート不足 に集約されます。
今後は、
・食後の血糖応答に合わせた個別対策(PGR)
・アプリやデバイスによる行動支援
・食生活を補う機能性食品
などの活用も解決の糸口となります。
