糖尿病と歯周病との関連性
糖尿病のある人が歯周病を治療すると、人工透析への移行リスクが最大で44%減少することが、東北大学大学院歯学研究科の研究で明らかになりました。
【研究の概要】
40~74歳の糖尿病患者9万9,273人の医療受診データと特定健診データを用いて、歯周病治療の有無による人工透析への移行リスクを調べました。
歯科受診なしの患者と比較して、1年に1回以上の歯周病治療を受けた患者では32%、半年に1回以上の歯周病治療を受けた患者では44%、人工透析のリスクが減少しました。
【研究の意義】
歯周病の治療を糖尿病管理に統合することで、糖尿病性腎症の進行を予防し、患者の転帰を改善できる可能性があります。
糖尿病治療における医科と歯科の協力体制を強化し、より包括的なケアを提供することで、患者の健康維持と医療経済的な負担軽減を実現することが期待されます。
糖尿病と歯周病には深い関係があり、糖尿病の合併症の一つに歯周病が挙げられます。